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8Bit時代パソコン | SHARP MZ-2500



 
MZシリーズ(80B/2000系譜)を良くも悪くも集大成したマシンがSuperMZことMZ-2500、通称フェニックス、1985年10月発売。
ライバルのNECはPC-8801mkUSRが好調、社内ライバルのX1シリーズも好調の中で登場したので、MZ-2000(MZ-2200)から大幅に性能が向上していました。
CPUにはライバルに先駆けてZ80A(4MHz)の高速版Z80B(6MHz)を採用。
 
SuperMZはZ80B(6MHz)に対してM1サイクルに1Waitを入れているので実質5.3MHz程度の性能
PC-8800シリーズと比較するとPC-8801FR/MRまで4MHz(ノーウェイト)、PC-8801FH/MH(1986年11月発売)から8MHz(M1サイクルに1Wait)、PC-8801FE2(1986年10月発売)から8MHz(ノーウェイト)、 X1シリーズは1988年12月発売のX1turboZ III(CZ-888C-BK)まで一貫してZ80(4MHz)を採用(今思えばなんでだろう?)
メインメモリは128KB(最大256KB、V2は増設済)、ROMはBASICやDOSを搭載しない伝統のクリーンコンピュータなので32KB
グラフィック性能は640×400(4色)、640×200(16色)、320×200(256色/16色2画面)、 さらにグラフィックRAM増設時(V2標準)には640×400(16色)、640×200(16色2画面)、320×200(256色2画面/16色4画面)、320×400(256色)、 オプションのカラーパレットボード使用時には4096色中16色表示可能、 まさに最強の8Bitマシンの名に相応しい表示性能。
 
PC-8800シリーズと比較すると、シリーズ最後まで最高解像度640×400ではモノクロ表示(キャラクタ単位では着色可能)、 640×200では8色表示(PC-8801mkIISRから512色中8色選択)、オプションのビデオアートボード(49,800円)を使えば320×200(65536色)の表示が可能。

これに加えて、テキスト表示で漢字が表示可能、 PCGが使用可能など、当時のコンピュータの表示性能から考えたら至れり尽くせりの性能でした。
 
PCGは1024個(キャラクタ単位8色/64色)、256個(ドットごとに8色)、128個(ドットごとに64色)から選択、 PC-8800シリーズでは漢字はグラフィックでの表示のみ、 PC-9801で初めてテキスト表示での漢字表示が可能となっています。
 
サウンドには当時標準となりつつあったYAMAHAのFM音源(YM2203)を搭載、 他に辞書ROM(256KB)が搭載可能(V2は増設済)となっているため、 漢字変換が早いなどの特徴があります。 デザインはさすがシャープ、セパレート型になってもカッコ良いです。

MZ-2500の弱点としてDMAが搭載されていないことが挙げられます。 これによりディスクアクセスが遅い(待たされる)などが起きます。 ただ、MZ-2500はシンプルな設計思想のMZ-80Kが出発点なので仕方のない事だと思います。
 
PC-8800シリーズでは、初代からDMA搭載、さらにmkU以降はインテリジェントディスク側のCPUもコントロールできるデュアルCPU環境のため、 柔軟なディスクアクセスが可能。
 
またサイクルスチールが搭載されていないためグラフィックVRAMのアクセスが遅いなどの弱点もあります。
 
ハードウェアスクロールを搭載していることと、 アセンブラで高速アクセスを考慮したプログラムを書くことである程度は補うことが可能
 
最後に、これも伝統なのかもしれませんが、拡張ユニット(MZ-1U09 9000円)がオプションになっています。


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