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においセンサー(TGS2450使用) 製作レポート


においセンサー(TGS2450)
秋月電子通商のガスセンサーTGS2450を使って、においセンサーを作ってみました。
TGS2450で検索すると、製作例がいくつかあったので、同じものではなく、 7セグLEDを使ったパーセント表示と指定のパーセントで外部制御できるようにします。 1層のプリント基板を使って製作を進めます。
 
秋月電子通商の説明では、反応物質:メチルメルカプタン◎、硫化水素◎、エタノール○、アンモニア○(◎は特に高感度)、検知対象濃度:0.1ppm以上とあります。
 
においセンサで測定するためには、内蔵のヒーターを過熱する必要があります。 資料では、ヒーター電圧:DC1.6V 138mA (8msON/242msOFFの繰り返し)となっています。”1.6Vを連続で与えるとヒーターが簡単に壊れます。”と注意がありますが、確かにひとつ壊しました。

製作にあたって、参考にさせて頂いたサイト作成者の皆様、この場をかりてお礼を申し上げます、ありがとうございます。内容には注意しておりますが、問題があったらご指摘ください。
実際に作って動作していますが、表記ミスなどもあるかもしれません、問題にお気づきになられたら、ご指摘いただけると助かります。
回路
回路にはPIC16F88を使いました、ADコンバータ内蔵なので、においセンサTGS2450との接続は楽です。 においセンサに精度を要求しないので、リファレンス電圧は電源電圧と省略しました。 そもそも、何のにおいに対する、どんな単位の数値なのかも考慮しないで作ってます。 単純にセンサの出力(電圧)のパーセント表示としました。
 
設定値により、外部機器を制御できるように設定用のスイッチと確認用のLEDをつけています。 スイッチは1回押すと、設定値表示、続けて押すとカウントアップ、押し続けると早いカウントアップ 99を超えると0に戻ります。 外部制御の端子にはFET経由で入力電圧が出力されます。
 
5〜6Vの安定化された電源を使ってください。
 
回路図はこちら→ においセンサー(TGS2450) 回路図
 
回路図作成には水魚堂オンラインさんの Bsch を利用させて頂きました。

プリント基板
小型の7セグLEDを使ったので、一層に収めるのに苦労しました。 7セグLED部分の穴空けは、ちょっと大変かもしれません、基板サイズはサンハヤトの10Kの半分のサイズにしました。
 
パターンデータはこちら→ においセンサー(TGS2450) パターンデータ
 
プリントパターンの作成には高戸谷 隆さんの PCBE を利用させて頂きました。

プログラム
PIC16F88のプログラム作成はmikroBasic 7.0.0.2を使いました。 この程度のサイズのプログラムならば、フリーで使えます。
 
7セグLEDのダイナミック表示と、においセンサー(TGS2450)のスキャンサイクルは タイマー0割り込みを使って生成します、割り込みタイミングは0.001秒(1msec)となります。
 
プログラム(Hexデータ含む)はこちら→ においセンサー(TGS2450) プログラム

制作
プリント基板さえ作ってしまえば、後は楽に作れるはずです。
写真では7セグLEDの高さをケースに合わせるために、32Pのシングルライン(丸ピンタイプ)を分解してスペーサとして使っています。

TGS2450
においセンサー(TGS2450)もケースにあわせて、横向きにつけました。 ケース内ににおいが入ってしまうと、測定が安定しないので、スポンジをつけました。

部品
ほとんどのパーツは、秋月電子通商千石電商で入手しました。 7セグLEDのROHM LA-301VB(アノードコモン)のみ共立エレショップの通販で購入しました。



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