車載PC
モニター
本体ケース
車載PC本体のケースは、新規にステンレスでオリジナルを製作。
冷却は6cmの薄型ファン1基。これで真夏の暑いトランク内でも、大丈夫でした。
このケースの前は、秋葉原で1,580円で買ったアルミケースを加工して作りました。
アルミケース
ケース内部
Mini-ITXのマザーボードをケースに入れるとかなりぎりぎりです。
現在のマザーボードは
ECS BAT-I (V1.2)
電源は車載PCでは定番の
M3-ATXを使っています、
M3-ATXのお陰で、エンジン始動時も含めた電圧降下時でも安心して使うことができます。
M3-ATXの入力電圧は6V〜24V、出力は125Wです。M3-ATXと似ているpicoPSUは入力電圧が12V固定であることと、オートオン/オフのコントローラーが無いため車載PCには向きません。
また入力電圧が8V〜28VのpicoPSUの互換品もあります。どちらもATXコネクタ型DC-DCコンバータでレポートしました。
M3-ATXには125W版(6〜24V)と95W版(ハイボルテージ 6〜34V)があるので要注意、
M3-ATXはMODE 4で使用。
M3-ATX
M3-ATX
これとは別に、ケース内に12V→5VのDC/DCコンバータHRD05003E(5V3A)を追加してあります。
ここからM3-ATXの5VSB出力に連動して電源を供給します。
供給先はセンターコンソール内部に設置した、バスパワーUSBハブになります。
※ | M3-ATX使用の消費電力比較 |
60W級スイッチングACアダプタ STD-1205(12V 5A)を
ワットチェッカー(KEUSOKU GIKEN MODEL 2000 MS1)経由で繋いで測定、
USB機器は取り外します。ハードディスクと冷却ファンの電力も含めます。
HDDが変わっているので数値は参考程度に。 |
VIA EPIA-M10000 | 20〜30W (iTunes再生で平均22.5W) |
Intel D945GCLF2 | 28〜34W (iTunes再生で平均30W) |
Intel D510MO | 20〜26W (iTunes再生で平均20W) |
VIA EPIA-M10000
ハードディスクマウント
車載PCの振動対策として、ジャンクのCDドライブを分解して集めた衝撃吸収ゴムブッシュを使って、ケースの蓋にハードディスクをマウントしました。
この状態で1年以上は車に載せっ放しにしておいても、今のところ問題が出ていないので大丈夫そうです。
ちなみに本体の設置場所は衝撃吸収とかしてません、ただ置いてあるだけです。
センターコンソール
運転席と助手席の真ん中のシフトレバー(MT)のすぐ後ろの部分
・ | L/Rの切替があるのがドアミラー用のスイッチ(純正品をLED化) |
・ | 横に2連で並んでいるのがUSBハブのコネクタ |
・ | 2つの大きなスイッチは、上がモニター、下が車載PCのスイッチ |
・ | 真ん中の上にある黒い竹の子みたいなのがカーステ用のSONYロータリーコマンダー(1度使うと手放せなります)、
SONYロータリーコマンダーの信号はUSB経由で車載PCに送っているのでiTunesのコントロールにも使います。
コラムスイッチのオートクルーズ制御スイッチもSONYロータリーコマンダーに連動させました。ソースとSEEKが使えます。(車両はオートクルーズ無しなので、オートクルーズ有りのコラムスイッチと交換して改造しました)
|
センターコンソール内部のUSBハブ
(BUFFALOのBHB4-U2A15/BKを加工して内蔵)の裏側コネクタには、
SONYロータリーコマンダー変換アダプタとUSBダイアグノーシスアダプタを繋ぎます。
USBハブにはバッテリーから直接変換した5Vをバスパワーで供給しているので電源不足の心配はありません
コラムスイッチ改
裏側
スイッチのアップ
ロータリーコマンダー変換アダプタ
エンジン情報の表示
車両のダイアグノーシス情報を取得してエンジンの状態をリアルタイムに表示します。
仕組みは、車載PCとUSB経由で接続されたダイアグノーシスアダプタから車両側のECU(エンジンコントロールユニット)にアクセスして、
指定したエンジン情報を取得して車載PCに返します、車載PCでは取得したエンジン情報を演算式で変換して画面に表示しています。
車が1987年にデビューしたGALANT VR-4(1990年10月の後期型)なので、現在主流の
CAN(Controller Area Network)が使えないためプログラム含め全て自作しています。
現在のバージョンの画面
メーター、グラフ表示、平均値、最低値、最高値の表示に対応、
表示レイアウトは設定画面か設定ファイルで自由に変更可能。
ログファイルを作成して、ログファイルプレーヤーを使ってログの再生も出来ます。
プレイヤーとログファイルはこちらに準備したのでインストールすれば再生することができます。
AVG8にてウィルスチェック済み、アンインストールにも対応しています。
→
Diagnosis Plyer 1.02b
09/08/26 V4.5b
起動時の自動ログスタートに対応しました。
USB接続のサブモニターにアラート用のLEDと入力ボタンを追加しました。
ボタンは左から、表示センサー切換、リザーブ、ログ[停止/開始]切換、ウィンドウ[最小化/強制表示]切換(トップウィンドウとして表示)となっています。
切り替えることの出来る表示内容は4タイプ(増やせます)でそれぞれセンサーと閾値をパネルから設定できます。
16×2 LCD
(オレンジ / 4ボタン / 警告LED)
8×2 LCD
(青白抜き / 4ボタン / 警告LED)
09/08/23 V4.42b
センサー設定画面の統一とショートカットキーに対応しました。
8086さんレポート。
USBダイアグノーシス_バージョンアップ_4.42b
いつもありがとうございます。
09/07/11 V4.4b
モニターをCENTURY plus one(LCD-4300U)に変更してから、エンジン情報の表示もちょっと小さくなってしまったので、
見易い位置に自由に設置出来るUSB接続のサブモニターを作ってみました。
任意のセンサーの一つを選んで表示できます。
表示サイズは8×2と16×2の2種類を製作しました。今後16×2のLCDには2種類のセンサー値を表示出来るようにする予定です。
アラート用のLEDやセンサー選択ボタンの追加もやりたいと構想だけは拡大中…
(それだとMDM-100と同じ??)
8086さんレポート。
ダイアグソフトがバージョンアップ (4.4)
いつもありがとうございます。
8×2 LCD (青白抜き)
16×2 LCD (オレンジ)
8×2 LCD基板
16×2 LCD基板
以前のソフトウェアの更新履歴は長くなったので、下のページにまとめました。 詳細に説明しています。
→
ソフトウェア更新履歴
USBダイアグノーシスアダプタ
ECU(エンジンコントロールユニット)からのエンジンデータをパソコンに表示するためのアダプタです。
海外で作成されていたParm用の
MMCd Dataloggerを車載PC用にアレンジしました。
ECUとの通信が1953baudといった変な通信速度だったので、車載PCとの通信で苦労しましたが、
先人の解析と、
いろいろな方のお力を借りて完成しました。
情報を頂いた皆様には感謝しております、ありがとうございました。
車載PCのUSBと車両側のダイアグノーシスコネクタとヒューズボックスのイグニション(IG2)に繋いで使います。
エンジンが掛かっている場合で、さらにプログラムが実行されていないとダイアグノーシスモードには入らず、
端子の接続もリレーにより物理的に切断する安心設計にしました。
接続の様子
ギャランVR-4(E39A後期型)用に作りましたが、基本的にはテクトム社の
MDM-100 M1(旧型コネクタ)相当となりますので
三菱の平成元年以降発売の車種で国際規格対応前の電子故障診断装置を備える車両(ディーゼル以外)には接続できるかもしれません
エボT〜Vはこの枠に入ります、逆に
ギャランVR-4(E39A前期型)は動作しない可能性が高いです。
また
MUT-2(マルチユーステスタ)に対応している車種であれば使える可能性があります。
ただし、
実際に動作を確認したのは、GALANT VR-4(E39A後期型)のみとなります。
車種により対象にセンサーなどが異なるため表示できない項目があるかもしれません。
車速信号はECUから取得できないため表示できません、直接、車速パルス線から速度に変換する回路が必要となります。
ブースト圧もほとんどの対象車種がECUから取得できないようです、
メータ上のブースト圧表示は、取得したエンジン情報から算出しているようなので、計算式が分かれば対応可能です。
写真の回路は蛇の目基板で作ったプロトタイプです、このあとプリント基板を作成したので、
エッチングをすれば多少の製造は可能です。
ダイアグノーシスコネクタは入手難です、私は同じVR-4に乗っている方から好意で譲って頂きました。
入手できない場合は、コネクタの周辺からエレクトロタップで直接信号線を取り出すことになります。
同じ後期VR-4乗りの
8086さんに、
ご購入して頂きました。エレクトロタップでの取り付けを実践しています(お疲れ様でした)。
今後OQO(ネットブックよりさらに小さい高性能ハンドヘルドPC)を使ってエンジンデータを表示するそうなので楽しみです。
取り付け作業も公開して頂いています。
対応センサーリスト
Diagnosis
|
MDM-100 M1
|
MMCd Datalogger
|
説明 (E39Aでの確認)
|
Code
|
Battery
|
BATT
|
BATT
|
バッテリ電圧
|
0x14
|
(未対応)
|
SPD
|
|
車速度、ECUからは取得できない (車速メータの軸にあるリードスイッチから取得する)
|
|
Engine speed
|
RPM
|
RPM
|
エンジン回転数
|
0x21
|
Coolant temp
|
WTMP
|
COOL
|
水温
|
0x07
|
Timing advance
|
IGN
|
TIMA
|
点火進角
|
0x06
|
Mass air flow
|
AFM
|
MAFS
|
エアフロセンサ
|
0x1A
|
Air temp
|
QTM
|
AIRT
|
吸気温
|
0x3A
|
Throttle position
|
TPS
|
TPS
|
スロットル ポジション センサ
|
0x17
|
Inj pulse width
|
INJ
|
INJP
|
インジェクタ噴射時間
|
0x29
|
ISC position
|
ISC
|
ISC
|
ISCステッパ モータ ポジション
|
0x16
|
O2 sensor
|
O2S
|
O2-R
|
O2センサ電圧
|
0x13
|
Barometer
|
BARO
|
BARO
|
大気圧センサ
|
0x15
|
(未対応)
|
BPRS
|
|
ブースト圧力 (複数のセンサー値より算出可能?)
|
|
(未対応)
|
LDAT
|
|
エンジン負荷(A/N)
|
|
(未対応)
|
RPM2
|
|
エンジン回転数2
|
|
(Switch status)
|
IDL-SW
|
|
アイドル スイッチ(アクセルべダル) bit 0x80
|
0x02
|
(Switch status)
|
POWERST-SW
|
|
パワステスイッチ bit 0x08
|
0x02
|
(Switch status)
|
AC-SW
|
|
エアコン スイッチ状態 bit 0x10
|
0x02
|
(Switch status)
|
ERE-SW
|
|
電気負荷スイッチ
|
0x02
|
(Switch status)
|
|
| TDCセンサ(No.1およびNo.4シリンダTDC)&クランク角センサ)bit 0x04 |
0x02
|
(Switch status)
|
|
|
インヒビタ スイッチ Park/Neutral bit 0x20
|
0x02
|
(Switch status2)
|
AC-RLY
|
|
AC Clutch? エアコンリレー?
|
0x00
|
Knock sum
|
|
KNCK
|
ノック センサ
|
0x26
|
EGR temp
|
|
EGRT
|
EGR Temperature (微反応あり?)
|
0x12
|
Fuel trim high
|
|
FTRH
|
Fuel Trim High (反応なし??)
|
0x0E
|
Fuel trim low
|
|
FTRL
|
Fuel Trim Low (反応なし??)
|
0x0C
|
Fuel trim middle
|
|
FTRM
|
Fuel Trim Middle (反応なし??)
|
0x0D
|
Accel enrichment
|
|
ACLE
|
Accel Enrichment (反応あり)
|
0x1D
|
Oxygen Feedback Trim
|
|
FTO2
|
酸素フィードバック?
|
0x0F
|
Air Volume
|
|
|
気積?
|
0x2C
|
(未対応)
|
|
OXYG
|
O2 sensor (rear)
|
0x3E
|
(未対応)
|
|
INJD
|
Inj duty cycle
|
0xFF
|
|
車載PC仕様
|
|
Maker
|
ECS ELITEGROUP BAT-I (V1.2)
|
|
ChipSet
|
On CPU
|
|
CPU
|
Intel Pentium Processor J2900(Bay Trail / 2.41GHz(TB2.66GHz) / 896MHz / L2 2M )
|
|
Memory
|
PC3L-12800/DDR3L-1600 SO-DIMM 8GB
|
|
HDD
|
TOSHIBA MQ01ABF050 2.5inch (SATA-3 / 500GB / 5400rpm)
|
|
VIDEO
|
Intel HD Graphics (On board)
|
|
ETHER
|
Realtek RTL8111G GigabitLAN (On board)
|
|
SOUND
|
VIA VT1705 6-Channel HD Audio(On board)
|
|
POWER
|
M3-ATX 車載PC用ATX DC-DCコンバータ 125W(150watt peak)
M3-ATX-serialにてパラメータ変更
Trt to turn OFF the PSU for N time = 3 → 6 try-outs
Off-delay MODE 4 = 30 → 5sec / Hard-off MODE 4 = 30 → 30min
車からの電源供給 OFF時 12.4V / ACC ON 1.19V / NAVI ON 11.7V
|
|
OS
|
Windows7 Ultimate SP1
|
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車載PC周辺機器
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GPS
|
GlobalSat BU-353 (GPSレシーバー)
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|
REMOCON
|
iMON-2.4GLT (電波式ワイヤレスリモコン)
仮想キーボードも使えるので、通常の操作はこれだけでも使えます。
マウス移動もキーに割り当てて使っていますが、同時に認識するキーは一つだけなので斜め移動が出来ません。
|
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OTHER
|
RM-X4S (SONYロータリーコマンダー)
自作のUSB変換アダプタ経由で
iTunes使用時の曲の移動に使用、元のカーステと共存
|
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DIAGNOSIS
|
自作の三菱E39A VR-4用USBダイアグノーシスアダプタ
車両情報をUSB経由で車載PCに転送
|
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