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ムーブマスターはホビー、教育用に開発されたアーム型ロボットです。おそらく国内で初めて市販された本格的アームロボットだと思います、発売の時期はいろいろ調べましたが特定できませんでした、1983年には既に販売されていたことは分かっています、価格は345,000円とちょっと高めでした。
写真のムーブマスターは三菱のエンジニアの方にいただいたものでプロトタイプです、製品版はモーターの部分もボディと同色で塗装されています。 |
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ムーブマスターのコントロールはパソコンのプリンターインターフェイスを使って行います。ムーブマスターに送られたコマンドは内部のCPU(Z80A)によって処理されてそれぞれのモーターを動かします。
モーターは全部で6個付いていて、それぞれ胴体旋回、肩回転、肘回転、手首回転、手首曲げ、手の開閉に使われています、位置決め精度は意外と高く0.3mmです。 アーム先端のハンド部は80mmまで開きます握力は意外と強く500gまでのものなら自由に動かすことが出来ます。 |
ムーブマスターは現在でも新型が開発され 大学、研究所などでいまでも使われています。 また、オーストラリアのWollongong大学にRobotoyというシステムがあります。このシステムはムーブマスターをインターネットから操作することができます。 |
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ARMTRONはムーブマスターと同じアーム型のロボットですがTOMYからおもちゃとして発売されました。CPUなどの電子機器は一切内蔵されておらず、操作は二本あるラジコンのレバーのようなもので行います。
胴体旋回、肩回転、肘回転、手首回転、手首曲げ、手の開閉とムーブマスターと同じ動作ができます。(肘回転の方向は違います) そしてARMTRONの凄いところは、動力となるモーターが一つしかないことです、しかも一つのモーターで6つの動作を同時に行うことが出来ます。 その仕組みは、レバー操作によって内部のギヤの接続を変化させることによってそれぞれのギアに対応した関節が動作するようになっています。言葉で言うと難しいのですが、車のマニュアルトランスミッションのようなものと思っていただければ、分かるでしょうか? パッケージにはこの仕組みのことをメカ頭脳と書いてありました。ちょっと大げさですが、この機構を設計した人はかなりの頭脳をもっていたことだけは間違いないでしょう。 |
ELECTRONIC CALCULATOR MODEL AS-B |
バブルがはじけるよりだいぶ前の日本がまだ高度経済成長と呼ばれていた頃の電卓です。
いわゆる、電卓戦争が始まる前の電卓なので大きくて鈍臭いです。機構的にも時代が感じられる作りになってます。 まず数字を表示する部分は表示管と呼ばれる装置を使ってます、この装置は真空のガラス管の中に入っている0〜9の形の熱線に電気を流すことによって0〜9の数字を表示します、液晶もLEDも存在していなかった当時はポピュラーな表示装置でした。 キーにも磁石とリードスイッチを使った非接触型のスイッチを採用しています、耐久性と信頼性の高いメカ式スイッチが当時なかったので、このようなユニークなスイッチになったのでしょう。 ただしメインロジックにはICが使われています、現在のようにカスタムのLSIではなくいくつかのロジックICを組み合わせてあります。 Time Machineでは、動作可能マシンの展示をモットーにしているのですが、この電卓は正常に動作しません、計算結果が目茶苦茶なんです。どなたか直せる自信のある方がいたらご連絡下さい。 |
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