FM-7はFM-8の発売から約1年半後にホビー色を強めて登場したマシンです(1984年5月)
拡張性を犠牲(バブルメモリ、アナログポート、RS232C)にしてはいたものの、CPUクロックの倍速化(メイン、サブともにMBL68B09 2MHz)、
8オクターブ3重和音のサウンド機能の追加などのパワーアップをしたうえで
価格が126,000円とFM-8から92,000円ものコストダウンに成功しています。
このFM-7の登場によって、SHARP、NECに独占されつつあったパソコン市場(特にホビー向け)で
富士通が一定のシェアを築くことに成功します。
FM-7に3.5インチのディスクドライブを内蔵し漢字ROMを標準搭載したのがFM-77です。
しかし3.5インチのディスクドライブを搭載したマシンは当時まだ少数派で、
それゆえに3.5インチのフロッピーディスクは5インチのフロッピーディスクに比べて
高価だったため、ディスク環境に乗り換えるFM-7/8ユーザーはPC-8801ユーザーに比べて多くなかったように思います。
半年前に発表されライバル関係にあった(と思われる)
PC-8801mkUとほとんど同じ進化のパターンですが、
FM-77ではサイクルスチール転送が採用されFM-7より描画速度が向上していました。
PC-8801mkUではPC-8801mkUSRになるまで描画関連の強化はありませんでした。
FMシリーズはFM-77AVの登場によってふたたび脚光を浴びます。
この進化のパターンと既にFM-77を持っていたオーナーに与えた衝撃も
PC-8801mk2SRの登場の時と似ています。(いわゆるAVショック
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