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8Bit時代パソコン | CASIO FX-9000P



FX-9000Pは電卓戦争の勝ち組みであるCASIOが1981年2月に世に送り出したパーソナルコンピュータです。CASIOが作ったマシンなので電卓から進化した特徴があります。まずは計算機能、浮動小数点計算はもちろんのこと、各種関数計算、統計計算などがサポートされていました。また本体内蔵のグリーンモニターは小さいながら256×128の解像度をもっているので計算結果をグラフィック表示できました。

そして最大の特徴はメインメモリーにバックアップ電源つきのCMOS-RAMを採用していたことです。これによりメインスイッチをOFFにしてもプログラムが保護されるので、スイッチをONにしてすぐにプログラムの実行が可能です。
FX-9000Pは重量7Kgを超えていますが当時の主流のコンピュータと比較するとプログラム電卓(後のポケットコンピュータ)に近い個性派のマシンでした。
定価が149,000円とお手頃価格なところもCASIOらしいです。
フロントのカバーを開けるとメモリーモジュールを入れる4つのスロットがあります。
RAMは標準4Kバイト、最大で32Kバイトまで拡張できます。
ROMにはCASIO独自のBASICが搭載されていて、本体内蔵12Kバイト、最大24Kバイトになります。
モジュールは写真のような形をしていて手前には取っ手がついてます。
RAMのメモリーモジュールにはそれぞれバックアップ電源が入っているので取り出しても内容は消えません。ファミコンのバックアップ機能付きカートリッジと同じです。


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