MZ-80K/Cの後継機のMZ-700(1983年1月発売)です、基本設計にMZ-80K/Cから大きな変更はありませんが
互換性はありません(移植は比較的容易)、CPU動作クロックは2MHzから3.58MHzにアップしています。
この機種からMZシリーズはオールインワン設計ではなくなりましたが、
キーボード上部の黒い部分にプリンターとカセットデッキを装着するスペースが存在し名残が残っています。
(データレコーダ搭載 MZ-731,MZ-721、プロッタプリンタ搭載 MZ-731、両方なし MZ-711、写真はMZ-731)
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MZシリーズとしては初めてカラー出力に対応していますが、MZ-80K/Cと同等の40文字×25行のキャラクター表示のみで、グラフィック表示機能は搭載されませんでした。
ライバルであるNECのPCシリーズは、同時期にはグラフィック表示機能を標準実装していたので、性能の差は歴然だったのですが、MZ-80K/Cから引き継がれた、シンプルな設計思想は、またもユーザーに受け入れられ、熱心なユーザーの努力によりMZ-700の性能は限界まで引き出されることになります。
驚くことに2007年の現在でも、ユーザーの熱意は冷めることなくエミュレータに舞台を移し活動を行っています。
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